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読書のすすめ

 いい本に出会った喜びにまさるものはありません。本に夢中になり、後、思い出すたびに感動がよみがえる時、その本に育まれていることを感じます。塾生の皆さんにも、いつかこの喜びを味わってもらいたいです。

 そのためにはまず、活字に目を通す習慣をつけることでしょう。何でもいいですから、自分に関心のある本を読んでください。テレビなどと比較すると、読書は集中力と忍耐を必要とします。ともあれ、活字と向き合う姿勢がなければ、読書はできないでしょう。

 素読、精読、いろいろな読書の仕方があるでしょう。手当たりしだいに読むこともあれば、一冊の本を繰り返し読むこともあるでしょう。

 私の場合、歳をとるにつれて小説を随分と読むようになりました。司馬遼太郎の作品が面白く、寝食を忘れて読んでいた時期がありました。彼の本を数十冊読んだ辺りから他の作家の作品に向かっていったときに、小説の理解が深まっていることを感じました。以後、好きになった作家の作品を集中して読むようになりました。この読み方は私の性分にあっているのかもしれません。人との付き合いも、「広く浅く」よりも「狭く深く」の方でした。これまでの私の歩みは、決して褒められるものではなかったにしても、パートナーや親しい友人との生涯にわたるつきあいによって、人間というものの多面性や奥行きを知ることにもなりました。

 <伸びしろ(代)>という言葉が、近頃使われるようになりました。スポーツ界で、将来活躍してくれそうな選手のことを、「伸びしろをもった選手」、なんて言い方をします。<伸びしろ>という言葉の由来についてはいくつか説があるようですが、「のり代」、「縫い代」といった余分にとってあるスペースが、さらに伸びる可能性、将来の大器、といった意味合いで使われるようになりました。

 読書はテストの成績で測る学力とは直接結びつくものではありませんが、その基礎になる想像力と教養を培います。言うなれば、皆さんの可能性を広げ、人生を豊かにしてくれる伸び代です。

 若ければ若い程、読書から得るものは大きいでしょう。(ともすると、受験に向けた目に見える成果を求めて、皆さんからこの大切な伸びしろを奪っている仕事をしている訳ですが・・)。

 皆さんもいつか時間を作って、たくさんの本を読んでください。

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